こどもの頃皆さんは親に絵本を読んでもらいましたか？

最近ではブックスタートという活動があり、自治体から0歳児に絵本を無料配布するという活動も増えてきました。

それほど「絵本の読み聞かせは大切だ」といわれますが、なぜ大切なのでしょうか。調べてみるとこんなにも沢山の効果があることがわかりました。

・親子のコミュニケーションのきっかけになる

・絵を見ることによって感性を豊かになる

・様々な世界観に触れ、知的好奇心が刺激される

・場面を想像することによって想像力がつく

・言葉の表現を知ることによって語彙力が育つ

特に、最後の２つはコミュニケーション能力を育むためには必要不可欠な力です。

特にこどもが小さいうちは、親が児童書を読み聞かせることによって、これらの能力を育てることに大きな効果があります。

1.文字の読み書きより「絵本の読み聞かせ」の方が国語力が伸びる

文字の読み書きは、3~4歳まではしつけの方法や教育投資などで差が出るとのことですが、5歳になるとほとんど個人差はなくなるそうです。

しかし、語彙力に関しては3~4歳まではもちろん、5歳になっても差が現れるという大学の研究結果がでているそうです。

つまり語彙力については、幼い頃からの働きかけの効果がこどもが大きくなっても続くので早期的な教育をおこなうことは意味があるということがいえます。

語彙力はコミュニケーション力に繋がりますし、国語力などにも直結します。

語彙力を伸ばす「絵本の読み聞かせ」については、幼児の頃から楽しく続けていくことで読み書きの教育的な効果があるといえそうです。

2.いま人気絵本の「だるまさんシリーズ」とは

では、絵本の読み聞かせが大切だと前述でお伝えしましたが、どんな絵本が人気なのでしょうか。今回はキッズ1・ハートがおすすめする推薦図書をご紹介したいと思います。

2-1.どのような構成なのか？

こどもを持つ親なら誰もが知っている「だるまさん」の絵本シリーズですが、

作者は「がくいひろし」さんという方で第27回講談社絵本新人賞を受賞して以来、沢山の作品を執筆されてきました。

その中でもだるまさんシリーズは「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」という三冊を出版しています。

この三冊は、全て同じだるまさんが登場します。

タイトルはそれぞれだるまさんの後に「が・の・と」と助詞を組み合わせを変えているだけなのですが、全ての話の内容は繋がりが無いので順番関係なく読みやすく、こどもに伝える目的や内容も異なっていますので楽しく読むことができます。

2-2.どんな内容なのか？

大枠をお伝えすると、「だるまさんがころんだ」という遊びをユニークな流れの物語にしているのがだるまさんシリーズです。

だるまさんが…と読み進め、ページをめくると予想以上の展開に大人でも思わず吹き出してしまったり、時にはニヤッとしてしまったり、笑みがこぼれてしまう作品です。

至ってシンプルなシリーズの絵本ですが、読み手次第で如何様でも変わるシリーズの本になっています。

2-3.だるまさんが人気な理由とは？

今ではだるまさんシリーズは、どこの支援センターや遊び場へ行っても必ずといっていいほど置いてあるくらいの人気絵本です。では、なぜこんなにも人気なのでしょうか。

①こどもにとって面白い擬音が入っている

だるまさんシリーズの絵本には、擬音が多数登場します。

例えば、「だるまさんが」の絵本には、「びろーん」や「どてっ」「ぷしゅーっ」といった音があり、「だるまさんと」の絵本には、「ぎゅっ」「ぺこっ」「ぽにんっ」などといった音が登場します。

このような短くて耳に残る擬音はまだ幼い赤ちゃんにとっても面白いと感じて笑ってくれる音でもあります。

また、少しずつ話せるようになると、真似をしてこの擬音をいっしょに言えるのでそれも親子で楽しめる部分になります。

②だるまの揺れを一緒に楽しめる

だるまさんシリーズでは、「だるまさんが」「だるまさんと」といいながらだるまが左右に揺れながら話すところから始まります。

この時に読みながら一緒に動くことによって左右に体を揺らすようになり、それが面白さにつながるのです。

③長文ではないのでこどもが飽きずに最後まで読んでくれる

赤ちゃんは長文のストーリーだとすぐに飽きちゃいますし、まだ言葉が分からない1~2歳のお子さんも同様に集中して見てくれません。

しかし、だるまさんシリーズは、どの本もストーリーにはなっているものの、短い言葉のみが書かれているので文章になってはいません。

そのため、こどもが飽きず最後まで聞いてくれます。

また、読み手としても文章が短いため読みやすいので読み聞かせをおこなうパパやママからも人気なのです。

④読み方が自由自在で可能

他の絵本と比べると見た目や中身は変わりないのですが、少し読み方を変えることによって何度でも飽きずに読むことができます。

例えば、音だけ強調して読んでみるのと、動きにフォーカスして読むのとだと視点が異なるため、全然こどもの捉え方が大きく変わります。

このように読み手が読み方を変えるだけで別の絵本を読んでいるような気持ちになるという部分でもこのだるまさんシリーズが人気になった秘訣なのでしょう。

3.おわりに

今回絵本を読み聞かせる効果と推薦図書についてご紹介しました。

絵本を読んでもらった経験というのは、こどもが大人になった時にきっと楽しかった思い出として残ります。絵本を通じてこどもと一緒に楽しい時間を共有しましょう。